
こんにちは!松本市の歯医者、平沼歯科医院 副院長の平沼です。
今回は歯ぎしりについてのお話です。
みなさん、家族の方に寝ている時に歯ぎしりしてるよ なんて言われたことはないでしょうか?
睡眠時の歯ぎしりは誰もが行っているとされています。睡眠時の歯ぎしりの力はなんと500kg〜1000kgの力で噛みしめているとされています。びっくりですよね。
そのため、朝起きた時に顎が疲れていたり、顎の関節から変な音がしたり、歯が痛かったりすることもあるのです。また、歯ぎしりのせいで睡眠の質が悪化している場合もあります。
歯ぎしりの原因はほとんどの場合「ストレス」が原因だとされています。他には飲酒・喫煙などもあげられます。夜間の食いしばり・歯ぎしりなどをブラキシズムといい、ブラキシズムをされいる方をブラキサーと呼んだりもします。
ブラキシズムの種類には
・クレンチング(上下の歯を噛みしめる)
・タッピング(上下の歯をカチカチさせる)
・グライディング(上下の歯を擦り合わせる)
などがあります。なので歯ぎしりの音を指摘された事がなくても、クレンチングを行っている可能性が高いです。
歯ぎしりによる悪影響は以下のようなものがあります。
①歯がすり減っていく
歯の表面のエナメル質は体の中で一番硬い組織と言われていますが、これほどの力で歯軋りをしていくとエナメル質もすり減っていきます。エナメル質がすり減っていくと、下の層の象牙質という層が露出してきます。象牙質は柔らかく防御の弱い層なので、どんどんとすり減っていってしまったり、虫歯にかかりやすくなります。
②顎関節症
500〜1000kgの力を支えている顎の関節にもかなりの負担がかかるため、顎関節症になる事があります。
③被せ物や、詰め物が取れる
頻繁に被せ物が取れる、詰め物が割れる事が多い方は、睡眠時の歯ぎしりが強い方の可能性があります。
何度も割れる場合には材料の変更や詰め物の形の変更が必要となります。
④歯が揺れてくる
すでに歯周病を発症されている方の場合、歯を支えている骨が溶けているところに過度な力がかかりますので、歯周病が進行しやすくなります。歯周病を発症されていない方でも、発症を助長する要因になりますので注意が必要です。
⑤肩こりの原因となる
夜間の顎顔面周囲筋の緊張により肩の筋肉も張ってしまう原因となります。
では、歯ぎしりの対処法としては
①マウスピースの着用
マウスピースを作製し、夜間の就寝時のみ着用していただきます。
②ストレスの発散
適度な運動などでストレスを発散させましょう。
③矯正治療
歯並びの問題で噛み合わせが強くなってしまっている場合がありますので、正常な歯並びにすることで歯を守ることにつながります。
歯ぎしりについてご相談があれば是非、平沼歯科医院にお越しください。
医療法人平沼歯科医院
長野県松本市女鳥羽2-1-3