入れ歯が合わない・痛い方に|インプラント義歯の選択肢🦷|松本市で一般歯科からインプラント治療を受けるなら医療法人 平沼歯科医院

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入れ歯が合わない・痛い方に|インプラント義歯の選択肢🦷|松本市で一般歯科からインプラント治療を受けるなら医療法人 平沼歯科医院

松本市で入れ歯にお悩みの方へ:インプラント義歯(オーバーデンチャー)のすすめ

松本市でインプラント治療を検討している高齢者の皆さん、あるいは現在お使いの入れ歯が合わずにお困りの方はいませんか?入れ歯が痛くてうまく噛めない、会話中に外れてしまう…そんなお悩みを抱えている方は決して少なくありません。実はインプラント義歯(インプラントオーバーデンチャー)と呼ばれる治療法によって、こうした「噛みにくい・外れやすい・痛い」といった入れ歯の問題を解決できる可能性があります​。本記事ではインプラント義歯について、特徴や利点、治療の流れ、さらに従来の入れ歯や他のインプラント治療法(オールオン4)との比較やQ&Aまで、やさしい言葉で丁寧に解説します😊。

従来の入れ歯の悩みと課題

まず、現在お使いの従来型の入れ歯(総入れ歯・部分入れ歯)の代表的な悩みを整理してみましょう。

・十分に噛めない・食事が楽しめない: 入れ歯はご自身の歯に比べて噛む力が弱く、「硬いものをうまく噛めない」「食べ物の味が楽しめない」と感じる方が多いです。実際、総入れ歯の咀嚼力は天然の歯のわずか1~2割程度とも言われています​。これではおせんべいやお肉など、噛みごたえのある食べ物は敬遠しがちになってしまいますね。

・入れ歯が痛い・外れやすい: 入れ歯は歯ぐき(粘膜)の上に乗せて吸着させる構造のため、噛む時に動いてズレたり、外れたりしやすいです。その結果、入れ歯が擦れて歯ぐきに痛みや傷が生じることも少なくありません。「会話の途中で入れ歯が落ちそうになる」といった不安やストレスを抱える方も多いでしょう​

・顎の骨が痩せて合わなくなる: 歯を失った部分の顎の骨は、入れ歯だけでは徐々に痩せて(吸収して)いく傾向があります。顎の骨が痩せると入れ歯の安定がさらに悪くなるという悪循環に陥り、定期的な作り直しや調整が必要になります​。「昔より入れ歯が合わなくなってきた」「すぐガタつく」と感じる背景には、こうした骨の変化も関係しているのです。

・発音や見た目への影響: 上あごの総入れ歯では、口蓋(上あごの天井部分)を大きく覆う必要があるため違和感が強く、発音しづらいことがあります。また部分入れ歯の場合、健康な隣の歯に金属製のバネ(クラスプ)をかけて固定するため、そのバネが見えて見た目が気になるというデメリットもあります​

このように、従来の入れ歯には「噛めない・痛い・外れる」といった多くの課題があるのが現状です。それを我慢して使い続けるのはつらいですよね😥。そこで注目されているのがインプラント義歯(インプラントオーバーデンチャー)という新しい入れ歯の方法です。

インプラント義歯(オーバーデンチャー)とは?

インプラント義歯(インプラントオーバーデンチャー)とは、その名のとおり入れ歯とインプラントを組み合わせた治療法です。歯を失った顎の骨に2~6本程度のインプラント(人工歯根)を埋め込み、その上に「アタッチメント」と呼ばれる留め具を装着して入れ歯を固定します​。インプラントを土台に入れ歯を安定させることで、従来の入れ歯にありがちなグラつきや痛みを大幅に軽減できるのが特徴です。

インプラント義歯は、総入れ歯の場合はもちろん、部分入れ歯の場合でも適用できます。部分入れ歯のケースでは、残っている自分の歯や埋入したインプラントを支えに入れ歯を固定するため、あの目立つ金属バネ(クラスプ)も必要ありません​。見た目が自然になるだけでなく、残った歯への負担も軽減できます。

また、インプラント義歯の入れ歯部分は従来どおり取り外しが可能です。就寝時やお手入れの際には自分で簡単に取り外せるので、清掃もしやすく衛生的に保てます。一方で、装着時にはインプラントにしっかりと固定されているためズレにくく、安定感は飛躍的に向上します。

まとめると、インプラント義歯は「入れ歯の快適さ」と「インプラントの安定性」を両取りしたような治療法です。「全部の歯をインプラントにするのは負担が大きいし費用も心配…でも今の入れ歯には限界を感じる」という方にとって、有力な選択肢となり得るでしょう。

では次に、このインプラント義歯には具体的にどのようなメリット・デメリットがあるのか見ていきます。

インプラント義歯のメリット😊

インプラント義歯には、従来の入れ歯と比べて多くの利点があります。その主なメリットを順番に挙げてみましょう。

・少ない本数のインプラントで済む: インプラント義歯は使用するインプラントの本数を大幅に減らせる治療法です。例えば上あごの歯をすべて失った場合、従来のインプラント治療(一本ずつ歯を植立する方法)では8本程度が必要でしたが、インプラント義歯なら4~6本ほどの埋入で全ての歯を補えるケースもあります。下あごなら骨が硬いためさらに少ない本数(2本程度)で済むこともあります​。結果として手術の負担や費用負担が抑えられるのは大きなメリットです。

・噛む力が格段に向上する: インプラントを支えに入れ歯を固定することで、安定した噛み心地を得られます​。従来の入れ歯では噛むと入れ歯が沈み込み、十分な咀嚼力が出せませんでした。しかしインプラント義歯なら硬いおせんべいやお肉、くっつきやすいお餅なども、しっかり噛めるようになるでしょう。実際に使用された患者様からも「以前より食事が美味しく感じられるようになった!」という喜びの声が多く聞かれます🍚。噛む力がアップすることで、食生活の質が大きく向上します。

・入れ歯がズレたり外れたりしにくい: インプラント義歯は入れ歯がカチッと固定されるため、ぐらつきや外れやすさが格段に減ります​。食事中に入れ歯が浮いてしまったり、会話中に外れてヒヤッとするような心配から解放されるでしょう。安定感が増すことで精神的なストレスも軽減され、人前でも気にせず笑ったり話したりできるようになります。

・痛みや違和感が少ない: インプラントで入れ歯を支えることで、噛んだ時に歯ぐきにかかる圧力が軽減され、痛みが出にくくなります。入れ歯がしっかり安定して動かないので、歯ぐきが擦れて痛むことも少なくなります。また、上あごの総入れ歯の場合はインプラントによる支えがある分、口蓋を覆う床部分を小さく作ることも可能です。口の中の異物感が減り、装着感が向上します。

・見た目が自然で残存歯にも優しい: 部分入れ歯の場合、インプラント義歯なら金属バネが不要なので見た目がとても自然です​。一見入れ歯とわからない仕上がりも可能です。また残っている歯にバネの力で負担をかけることがないため、残存歯を長持ちさせる効果も期待できます。総入れ歯の場合でも、噛み合わせの高さや歯並びを精密に設計できるので、お顔立ちに合った自然な見た目の義歯を作製できます。

・お手入れ簡単&衛生的: インプラント義歯はご自身で入れ歯を取り外してケアできるため、お手入れがとても簡単です​。就寝前に外してブラシで磨いたり、義歯洗浄剤でお手入れすれば清潔に保てます。インプラント周りのお口の中も通常の歯ブラシで磨けるので、清掃性は固定式ブリッジより優れています。ご自身の手で外せる安心感から、「口の中を常に清潔に保てて気持ちいい」と感じる方も多いようです。

・骨の少ない方でも適応可能な場合がある: 顎の骨が痩せて少なくなっている場合、通常のインプラントでは骨造成などが必要になることがあります。しかしインプラント義歯なら、骨の厚みが十分ある部分を選んでインプラントを埋入することが可能なため、骨量が不足気味の方でも対応できるケースがあります​。症例によっては大掛かりな骨移植をせずに済む場合もあり、患者さんの体への負担軽減につながります。

以上がインプラント義歯の主なメリットです。簡単に言えば、「少ない負担で、入れ歯の不満点を一気に解消できる」のがインプラント義歯の魅力と言えるでしょう。特に「もっと美味しく食事を楽しみたい!」「入れ歯の痛みやズレから解放されたい!」という方には理想的な選択肢ですね✨。

インプラント義歯のデメリット・注意点⚠️

メリットの多いインプラント義歯ですが、一方で注意すべき点やデメリットもいくつか存在します。治療を検討する際には、以下のポイントもしっかり理解しておきましょう。

・外科手術が必要: インプラント義歯はインプラント埋入の外科手術が前提となる治療です。当然ながら手術にはリスクも伴いますし、傷口が治るまでの治癒期間も必要です。また、糖尿病や重度の骨粗しょう症など全身の持病によっては手術が難しい場合もあります​。「体力的に手術に耐えられるか心配」という高齢の方は、事前に内科主治医と連携しながら慎重に判断する必要があります。

・保険が適用されず費用が高額: インプラント義歯は基本的に保険適用外(自費診療)の治療です​。そのため通常の保険の入れ歯と比べると費用負担が大きくなります。具体的な費用はインプラントの本数や使用するアタッチメントの種類によって幅がありますが、おおよそ片顎あたり60~200万円程度が目安です​。(後述の「治療費用」セクションでも詳しく触れます)。経済的な負担は無視できないため、歯科医院で見積もりを出してもらいながら無理のない支払い計画を立てることが大切です。

・定期的なメンテナンスが不可欠: インプラント義歯を長持ちさせるには、ご自身での毎日の清掃と歯科医院での定期メンテナンスが欠かせません。お口の中にインプラントという人工物が入る以上、歯磨きを怠ると残っている歯が虫歯になったり、インプラント周囲炎(インプラントの歯周病)を引き起こすリスクがあります​。また、入れ歯部分のプラスチックや金具も使ううちに劣化しますので、定期検診で調整・交換が必要です。ケアをサボってしまうとせっかくのインプラント義歯が台無しになりかねませんので、「治療したら終わり」ではなくアフターケアまで含めて取り組む意識が求められます。

・一部のケースで適応外になる: インプラント義歯は多くの方に有効な治療法ですが、すべての症例に万能というわけではありません。例えば残っている歯が極端に少なく、その歯自体もぐらついているような場合は、支えにできず難しいことがあります。また、全身状態的にインプラント手術が困難な方(重篤な心疾患や最近の脳梗塞既往がある方など)には安全面から他の方法を提案されるでしょう​。治療前の精密検査とカウンセリングで、担当医からメリット・デメリットを十分聞いた上で適応かどうか判断してもらうことが大切です。

・入れ歯が消耗・破損しやすい: インプラント義歯では「しっかり噛める」ぶん、入れ歯にかかる力も大きくなります。その結果、入れ歯のプラスチック部分がすり減ったり、割れたりしやすくなる傾向があります​。特に保険の入れ歯素材は強度が低いため、現在お使いの入れ歯をそのまま流用すると割れてしまうケースもあります​。そのため多くの歯科医院では、インプラント義歯用に強度の高い入れ歯(レジンより硬い材料や金属床など)を新たに作製することが一般的です。いずれにせよ、入れ歯部分も消耗品であるという認識を持ち、定期的な調整・作り替えを見据えておく必要があります。

以上がインプラント義歯の主なデメリット・注意点です。ただ、これらの点は事前に知っておけば対処できるものも多いです。例えば費用面はデンタルローンや医療費控除の活用、術後ケアは定期検診や日々の丁寧な清掃でカバーできます。「思っていたのと違う…」と後悔しないためにも、プラス面だけでなくマイナス面も含めて理解した上で検討することが大切ですね🤔。

従来の入れ歯との比較

では改めて、インプラント義歯と従来の総入れ歯をいくつかの項目で比較してみましょう。従来の入れ歯に感じていた不満点が、インプラント義歯ではどのように改善されるのか一目で分かります。

比較項目 従来の総入れ歯 インプラント義歯(オーバーデンチャー)
安定性 噛むと動きやすく、外れやすい​ インプラントで固定されるため動きにくい
咀嚼力 天然歯の1~2割程度の噛む力​ 向上し、硬い物もしっかり噛める​
痛み 粘膜に直接圧力がかかり痛みを感じやすい インプラントが支えとなり痛みが起こりにくい​
顎骨への影響 刺激が少なく骨が痩せやすい インプラントが骨に刺激を与え、痩せるのを防ぐ​
装着時の違和感 広い床(上あごの口蓋部)で覆われ違和感が大きい​ 入れ歯床を小さくでき、違和感が少ない​
見た目 (部分入れ歯)金属バネが見える場合がある 金属バネ不要で見た目が自然
お手入れ 毎日外して清掃。就寝時は外すのが一般的 自分で取り外して清掃可能(同様に就寝時は外す)​
費用 保険適用で安価(自己負担数千円程度)​ 自費診療のため高額(総額数十万~数百万円)​
外科手術 不要 必要(インプラント埋入手術)

ご覧のように、インプラント義歯は従来の入れ歯に比べて安定性・咀嚼力・快適性の面で大きく優れています。一方で「手術が必要」「費用が高い」というハードルがありますので、そこをどう捉えるかが導入のポイントになるでしょう。総合的には、「多少コストがかかっても入れ歯の不自由さから解放されたい」という方に向いている治療法と言えます。

オールオン4との比較

インプラントを用いた総入れ歯の改善策としては、インプラント義歯(オーバーデンチャー)の他にオールオン4と呼ばれる治療法もよく知られています。【オールオン4(All-on-4)】とは片あごあたり4本のインプラントで全ての人工歯を支える固定式のブリッジを装着する方法です​。インプラント義歯と同じく、歯が全くない方のための画期的なインプラント治療で、手術当日に仮歯まで装着できる即時負荷にも対応したケースもあります​

それでは、インプラント義歯とオールオン4の違いを比較してみましょう。

比較項目 インプラント義歯(オーバーデンチャー) オールオン4
インプラント本数 2~4本(上顎は4本・下顎は2本が一般的)​ 4本(症例により6本埋入することも)​
補綴物の種類 入れ歯(義歯)…取り外し式 ブリッジ(固定式の歯)​
取り外し 可能。患者様自身で着脱できる 不可。固定式で基本的に取り外さない
安定性・咀嚼力 インプラント支えで高い安定性。従来入れ歯より大幅向上。ただし固定式に比べ若干劣る​ インプラントとブリッジが一体化しており、非常に高い安定性と咀嚼力を発揮(ほぼ天然歯に近い)
装着時の違和感 入れ歯床が一部存在(上顎では口蓋部を多少覆う) 入れ歯床が一切無い。特に上顎で口蓋を覆わないため違和感が少ない​
清掃性 入れ歯を外して丸洗いでき、自己ケアしやすい お口の中でブラッシングやフロスによる清掃。定期的に歯科医院での専用ケアが必要​
治療期間 約2~3ヶ月(インプラント埋入~義歯装着) 約3~6ヶ月(埋入即日に仮歯装着可、最終ブリッジまで6ヶ月前後)​
費用相場 60~200万円程度(片顎) 200~400万円程度(片顎)​
主な適応症 総入れ歯の方・多数歯欠損の方(部分入れ歯にも適用可)​ 歯を全て失った方が対象(残存歯がある場合は抜歯して適用)
保険適用 自由診療(保険適用外) 自由診療(保険適用外)
トラブル時の対処 入れ歯部分のみの修理・作り直しで対応可能​ ブリッジ(歯の部分)が一体型のため、不具合時は全体を作り直す必要が生じることも​

こうして見ると、オールオン4は「より固定式のインプラントに近い」のに対し、インプラント義歯は「入れ歯の利便性を残した」治療法と言えます。それぞれ長所短所があり、一概にどちらが優れているとは言えません。オールオン4は入れ歯床が無く噛む力も強い分、費用が高額でトラブル時のリスクもあります。一方インプラント義歯は費用を抑えられ清掃しやすい反面、取り外し式ゆえの若干の動揺や違和感は残ります​。またインプラント義歯は部分入れ歯にも応用可能ですが、オールオン4は完全無歯顎のケースのみといった適応症の違いもあります​

どちらの方法も「入れ歯では物足りない」という方のための高度なインプラント治療です。患者様それぞれのご希望やお口の状態、予算などによって最適な方法は異なります。経験豊富な歯科医師とよく相談し、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

インプラント義歯はどんな人におすすめ?

ここまでの内容から、インプラント義歯がどのようなメリットをもたらすかイメージできたのではないでしょうか。「自分の場合はどうなの?」と気になる方のために、インプラント義歯が特におすすめできる方の特徴をまとめます。

現在の入れ歯に不満がある方:入れ歯が痛いし、噛みにくい」「すぐ外れて困る」など、従来の入れ歯にストレスを感じている方​。インプラント義歯にすることで大幅な安定性向上が期待できますので、こうした不満を抱える方には有力な解決策となります。

・入れ歯の違和感を減らしたい方: 「口の中の異物感がどうしても慣れない」「喋りにくい」といった違和感に悩む方。インプラント義歯なら入れ歯床を小さくできるため、軽い着け心地で日常生活を快適に送れるでしょう​。

・比較的若くして総入れ歯になった方: 事故や病気で若い頃に歯を多く失い、総入れ歯・部分入れ歯を使用している方。長い人生をその入れ歯で過ごす中で、顎の骨が痩せていくのを防ぎたいというニーズは高いはずです​。インプラント義歯は骨に刺激を与えて骨量維持に役立つため、将来の骨萎縮を抑制する効果が期待できます。

・フルマウスのインプラントは負担が大きいと感じる方: 「全部の歯をインプラントにするのは費用的にも体力的にもハードルが高い…」という方。インプラント義歯であれば手術本数を最小限に抑えつつ噛む機能を取り戻せるため、無理なくインプラント治療に踏み出せるでしょう。特にご高齢の方にとっては、全顎に多数のインプラントを入れるよりも安全で現実的なプランとなります。

以上のような方には、インプラント義歯は非常に有力な選択肢となります​。逆に、「今の入れ歯でも特に不自由は感じない」「手術には絶対に抵抗がある」という方は、無理にこの治療を選ぶ必要はありません。大切なのは、患者様ご自身が望む生活の質(QOL)を実現するために最適な方法を選ぶことです。その一つの答えとして、インプラント義歯という選択肢があることを知っていただければ幸いです。

インプラント義歯の治療の流れ

実際にインプラント義歯治療を受ける場合、どのようなステップで進むのでしょうか。一般的な治療の流れを簡単にご紹介します。

  1. カウンセリング・検査: まずは歯科医師によるカウンセリングで、現在の入れ歯の悩みやご希望をじっくり伺います。同時に口腔内の検査・レントゲン撮影・CT撮影などを行い、顎の骨や残存歯の状態を詳しく調べます。ここでインプラント義歯が適切かどうか診断し、治療計画を立案します。

  2. インプラント手術(埋入手術): 顎の骨にインプラントを埋入する手術を行います。埋入本数は症例によりますが、一般的に上顎では4本、下顎では2本が多いです。手術は局所麻酔下で行い、1~2時間程度で終了します。痛みに関しては後述のQ&Aでも触れますが、麻酔が効いているため手術中の痛みはほとんど心配ありません。必要に応じて術後の腫れ止めや痛み止めの薬が処方されます。

  3. 治癒期間(インプラントと骨の結合待ち): インプラント埋入後は、骨とインプラントがしっかり結合するまで数ヶ月の治癒期間を設けます(通常2~3ヶ月程度)。この期間中、基本的にはこれまで使っていた入れ歯や仮の入れ歯を調整して装着できますので、歯がないまま過ごす心配はありません。ただし、インプラント部分に過度な負荷がかからないよう、硬い物は避けるなどの注意が必要です。

  4. アタッチメント(連結装置)の装着: インプラントと入れ歯を連結するアタッチメント(留め具)を装着します。インプラント側には「アバットメント」という土台パーツを取り付け、入れ歯側にはそれに対応する留め具を組み込みます。アタッチメントには磁石で吸着するマグネットタイプボタンのようにカチッとはめ込むロケータータイプバーで一体化させるバータイプなど様々な種類があります​。患者様の状況や希望に応じて適切な方式が選択されます。

  5. 入れ歯の装着・調整: インプラントとアタッチメントがしっかり固定できたら、いよいよ入れ歯を装着します。カチッとはめ込むと、アタッチメントの摩擦や磁力によって入れ歯が安定する仕組みです​。最後に噛み合わせやフィット感を細かく調整して治療完了となります。装着直後は今までとの感覚の違いに戸惑うかもしれませんが、すぐに慣れる方がほとんどです。

  6. メンテナンス: 治療が終わった後も、定期的なメンテナンスが重要です。インプラント義歯の場合も、通常のインプラント治療と同様に術後半年間は1~2ヶ月ごとにチェックし、その後は3~6ヶ月に一度の定期検診が推奨されます。検診ではインプラント周囲の清掃や噛み合わせの調整、アタッチメント部品の摩耗チェックなどを行います。長く快適に使っていくためにも、アフターケアは欠かさないようにしましょう。

以上が大まかな流れです。初診相談から装着完了まで、順調に進めばおよそ3~6ヶ月ほどで治療が終了します​(手術の方法や骨の状態によって前後します)。思ったより長く感じるかもしれませんが、その分確実に土台を作り込んでいくプロセスとも言えます。歯医者さんと二人三脚で進めていきましょう。

よくあるご質問~インプラント義歯Q&A~

Q1. 普通の入れ歯とはどう違うの?

A. 安定感がまったく違います。インプラント義歯は入れ歯をインプラントで固定するため、噛んだ時に入れ歯が沈み込んだり外れたりすることがほとんどありません。一般的な入れ歯よりもしっかり噛めて、食事を存分に楽しめる点が大きな違いです​。また、部分入れ歯の場合は金属バネが不要になるなど見た目の自然さもメリットですね。

Q2. どんなお手入れが必要ですか?

A. 基本的なお手入れ方法は通常の入れ歯と同じです。毎晩就寝前に入れ歯を外し、義歯用ブラシできれいに磨いてください。入れ歯洗浄剤の使用も有効です。そしてインプラントを埋めた箇所の歯ぐき周辺もしっかりブラッシングしましょう​。さらに長持ちさせるためには、歯科医院での定期的なメンテナンスが欠かせません​。定期検診でプロによる清掃や調整を受けることで、インプラント義歯を清潔で良好な状態に保つことができます。

Q3. インプラント義歯は高齢者でも受けられますか?

A. はい、受けられるケースが多いです。インプラント義歯は通常のインプラント治療に比べて少ない本数のインプラント埋入で済むため、80代以上の方でもチャレンジされるケースが増えています​。もちろん失った歯の本数や健康状態にもよりますが、すべての歯を一本一本インプラントにするよりも体の負担を減らせる治療法です​。当院でもご高齢の患者様がインプラント義歯で快適に過ごされている例は多くあります。年齢よりも全身の健康状態や骨の状態のほうが重要な判断基準となりますので、まずは歯科医師にご相談ください。

Q4. インプラントを埋め込む手術は痛くありませんか?

A. 手術中の痛みはほとんど心配いりません。インプラント手術は局所麻酔下で行いますので、処置中は痛みを感じることはありません。万一痛みを感じた場合もすぐに追加麻酔をして対応します​。術後は麻酔が切れてから多少の痛みや腫れが出ることがありますが、痛み止めの薬でコントロールできますし、多くの患者様が「思ったより楽だった」とおっしゃいます。最近ではメスで歯ぐきを切らないフラップレス手術等もあり、できるだけ痛みや腫れを抑える工夫も進んでいますので、安心してお任せください😊。

Q5. 今使っている総入れ歯をインプラント義歯に流用できますか?

A. ケースによりますが、可能な場合もあります。現在お使いの入れ歯の種類や状態によっては、比較的簡単にインプラント義歯へ移行できることがあります​。具体的には、今の入れ歯にアタッチメント用のパーツを後付け加工して再利用する方法です。ただし、入れ歯の適合や素材の耐久性によっては新規作製が望ましい場合もあります。歯科医師の判断が必須になりますので、まずはお気軽にご相談ください​。

Q6. 治療期間はどれくらいかかりますか?

A. おおむね3~6ヶ月程度を見込んでください。骨の状態が良くインプラントと早期に結合すればもう少し短縮できる場合もあります。一方、骨造成等の追加処置が必要なケースでは半年以上かかることもあります。担当医が術前に大まかな治療計画と期間を説明してくれますので、不安な方はしっかり確認しておきましょう。なお手術当日に今ある入れ歯を調整してそのまま使える場合も多いため、治療中「歯がないまま何ヶ月も過ごす」という心配は不要です。

Q7. 保険は使えますか?

A. 残念ながら基本的に保険適用外です。インプラント義歯は公的医療保険の範囲に含まれない自由診療の扱いとなります​。したがって費用は全額自己負担となり、通常の入れ歯治療(保険適用)より高額です。ただし、医療費控除の対象になるため確定申告で税の還付が受けられる場合があります。また、自治体によっては高額医療費助成や介護保険の活用など、間接的に負担を補助できる制度があることもありますので、詳しくは松本市の窓口や担当医に確認してみてください。

Q8. 手術後、義歯が装着できるまで歯がない期間がありますか?

A. 基本的に歯がない期間は生じません。インプラント埋入後の治癒期間中は、現在お使いの入れ歯や仮の入れ歯を調整して装着できます。歯科医師がインプラント部分に負担がかからないよう入れ歯の裏打ち調整を行いますので、見た目にも機能的にも大きな支障はありません。ただし、治癒初期の1~2週間は傷口を安静に保つため入れ歯の装着を控えるケースもあります。その場合でも、柔らかい食事で過ごすなど一時的な対応で済みますのでご安心ください。最終的な義歯装着まで仮歯でしのぐのが一般的ですので、「ずっと歯抜けになってしまうのでは?」と心配する必要はありません。

Q9. インプラント義歯はどれくらいもちますか?

A. インプラント自体は適切なケアで10年以上、場合によっては20~30年使えることもあります。そのためインプラント義歯も、一般的には10年以上の長期使用が十分可能です​。実際、「インプラント義歯にしてから人生が変わった!もう10年以上快適に使っている」という声も聞かれます。ただし、上部構造である入れ歯部分は摩耗や劣化により5~10年ごとに調整・修理が必要になる場合があります。例えばプラスチックの人工歯がすり減ったり、留め具が緩くなることがあるため、その際はリライン(裏面の作り直し)やパーツ交換を行います。適切な維持管理とメンテナンスを行えば、インプラント義歯は非常に長期間にわたり快適に使用できる治療法です​


いかがでしたか?インプラント義歯(オーバーデンチャー)は、今お使いの入れ歯の悩みを解消し、「痛くない・外れない入れ歯」で思い切り食事を楽しめる喜びをもたらしてくれる治療法です​。もちろん外科手術や費用などハードルもありますが、その分得られるメリットは大きく、人生のQOL(生活の質)向上につながるでしょう。

松本市でインプラント義歯に興味をお持ちの方は、ぜひ一度お気軽に平沼歯科医院にご相談ください。専門の歯科医師があなたのお口に合った最適なプランを提案し、不安や疑問にも丁寧にお答えします。入れ歯で「噛めない」「痛い」と悩んでいた日々とはさよならして、美味しく・楽しく食事ができる快適な毎日を取り戻しましょう😊!


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