こんにちは!松本市の歯医者、平沼歯科医院 副院長の平沼です。
今回は親知らずについて書いていこうと思います。
周りでも抜歯した方で痛い思いをした、すごく腫れた、などと聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
親知らずの抜歯は当院でも多く行っていますが、どのような場合に抜歯したほうがいいのでしょうか?
①横向きや、変な方向に生えている場合
②歯茎の腫れを繰り返す場合
③親知らずが虫歯になっている場合
④手前の歯にとって悪い環境になっている場合(手前の歯に虫歯ができやすい、歯周病など)
このような場合に、抜歯を勧めさせていただく事があります。
逆に抜かなくてもいい親知らずもあります。
①まっすぐ生えていて噛み合わせに問題がない場合
②ブリッジ治療や歯の移植などに使用できる場合
③抜歯のリスクが高い場合(抜く際に神経麻痺のリスクがある、全身疾患があるなど)
上記の場合、患者様とも相談になりますが残すケースも多々あります。
では、抜歯する際に気になるのは、痛みや腫れですよね。
一般的に上顎の親知らずの抜歯は、埋まっているケース以外であれば大きく腫れたり、痛みがひどく出ることはまずないでしょう。
上顎と下顎の骨の硬さには違いがあり、下顎の骨は骨密度が高く、硬いため抜歯後に症状が大きく出る事があります。また、下顎の親知らずは横向きに生えていることも多くあり、抜く際に歯を割って、骨を削って抜くため、炎症が出やすく、大きく腫れたり、痛みが出やすい傾向にあります。
また、抜歯後の激しい痛みが続く場合、ドライソケットという状態になっている可能性がありますので、痛みが続いている方は注意が必要です。抜歯後そこまで痛くなかったのに、数日経ってから激痛が出てきた場合はドライソケットの可能性が高いです。ドライソケットとは、抜いた穴にかさぶたができず、塞がらずに骨が露出したままになっている状態です。1週間ほどは激しい痛みが続きますので、消毒や、抗生物質の服用で対応していくことになります。
ドライソケットを予防するためには、過度なうがいはせず、抜いた穴も触らないようにしましょう。
その他の抜歯後の注意事項としては、
①当日はお酒を飲まない
②過度な運動はしない
③長風呂をしない
④痛みがなくても抗生物質は全て飲み切る
などのことを守りましょう。親知らずの抜歯だけではなく普通の抜歯でも同じです。
抜歯後は穴があいていて食べ物が詰まることもありますが、大体2〜3ヶ月ほどで穴は無くなっていきますので、過度に気にして触りすぎないようにしましょう。
抜歯についてご相談があれば是非、平沼歯科医院にお越しください。
医療法人平沼歯科医院
長野県松本市女鳥羽2-1-3