歯周病について

歯周病は、歯ぐきや歯を支える骨に炎症を起こす病気です。お口の中の細菌（プラーク）が原因となり、最初は歯ぐきが赤く腫れる「歯肉炎」から始まります。進行すると歯と歯ぐきの間に「歯周ポケット」と呼ばれる隙間ができ、そこに細菌が入り込み、歯を支える骨をじわじわと溶かしてしまいます。
初期の段階では、歯ぐきの腫れや出血程度で「大したことない」と思われがちですが、放置すると次のようなリスクが高まります。

• 歯がぐらつくようになる
• 口臭が強くなる
• 硬いものが噛めなくなる
• 最終的には歯を失ってしまう

日本人が歯を失う原因の第一位は「歯周病」

実際、日本人が歯を失う原因の第一位は「歯周病」と言われています。虫歯以上に多くの方が影響を受けている病気なのです。さらに近年の研究では、歯周病はお口だけでなく全身の健康にも深く関わっていることが分かってきました。心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病、さらには妊娠中の早産・低体重児出産のリスクを高めることも報告されています。
つまり、歯周病は「口の中だけの病気」ではなく、放置すれば全身の健康にも影響を及ぼす可能性があるのです。
だからこそ、早めに発見し、適切な治療を受けることがとても大切です。