虫歯
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虫歯
口の中の細菌数は10兆個以上といわれ、そのうち、虫歯の原因となる酸を作る酸産生菌が70~80%を占めると考えられています。酸を作る代表的な細菌がミュータンス菌です。ミュータンス菌は飲食物の糖分を摂取・分解して酸を作り出します。この酸によって歯が溶かされ、穴が開いていきます。人の唾液には酸を中性に近づける働きがあり、また、カルシウムやリン酸を含み、これらの作用で溶かされた歯は修復され再石灰化しています。しかし、糖分の摂取が頻繁であったり、歯みがきの状態が悪かったりすると、酸の緩衝や修復が追いつかず、歯が溶けた状態が続くことになります。その部分は放置すると直に崩壊し、虫歯となります。
平成28年の歯科疾患実態調査によると、20歳以上の9割以上が虫歯の罹患経験を有しているとの調査報告もあります。皆様にとってもかなり身近な病気ですので、定期的な検診で虫歯の早期発見を心がけ、大きな虫歯にならないうちに治療をするといいでしょう。
ミュータンス菌と同様に、強い酸を作り出すのがラクトバチラス菌です。ラクトバチラス菌は、エナメル質のようなツルツルした部分には生息できず、ミュータンス菌によって作られた虫歯のザラザラした部分や、奥歯の溝、詰め物や被せ物の適合が悪いすき間などに生息します。酸素の有無に関係なく生存できるため、酸素の少ない深い虫歯の中で酸を作り、さらに深部へと虫歯を拡大させていきます。
初期段階の虫歯は自覚症状が現れず、日常的なケアを怠ると悪化し、やがて痛みを伴うようになります。虫歯は早い段階で治療を開始すれば、比較的簡単な処置で治癒します。虫歯の兆候があればお早めに受診ください。
1痛みに配慮した治療
当院では、麻酔をする前は表面麻酔を使用し、痛みを感じにくい部位を狙って針の痛みを軽減しています。治療中も痛みがあれば無理に治療を進めることはありません。(炎症で麻酔が効きにくい場合もあります)
2なるべく削らない治療
歯は削ってしまうと元に戻ることはありませんので、削る量を最小限にとどめ、大事な歯が長持ちするよう努めています。当院ではなるべく削らない治療 MI治療(Minimal Intervention)を推進しています。
神経に近い虫歯もなるべく神経を温存するようにしています。
こうすることで将来の抜歯になる可能性を少しでも少なくできます。
3拡大鏡(ルーペ)を用いた精密治療
歯科治療は細かい作業を必要とする治療です。当院の歯科医師は拡大鏡(ルーペ)を用いて約10倍の拡大視野で虫歯を除去しています。これにより虫歯の取り残しを防ぐとともに、最小限の切削量、正確な診断が可能となっております。
出典 : 株式会社オーラルケア 拡大鏡サージテル
4精密な詰め物で二次虫歯の予防
今まで銀歯は保険治療で虫歯を治す際は第一選択とされてきました。しかし銀歯は適合が悪いのが現状で隙間ができやすく、そこに汚れが溜まり銀歯の下に虫歯ができる「二次虫歯」が頻繁に見られます。そのため銀歯の寿命は約5年と言われています。そうした虫歯を何度も繰り返していると抜歯へのカウントダウンが始まっていってしまいます。
当院では二次虫歯予防として、セラミックを推奨しています。型取りの際に型が変形することのないデジタルスキャナーで型を取り、当院が選び抜いた技工士さんにお願いをすることで隙間のない精密なセラミックを作成することが可能です。「虫歯になってから治療をする」ということから「虫歯自体を予防」するという治療方法が主流になってきていますので、予防という点でセラミックはとても優秀な材料となっています。
歯の痛み方で虫歯の進行をある程度知ることができます。その進行具合によって治療方法が異なります。
COごく初期の虫歯
症状
初期虫歯ですので、穴があいているわけではありません。
表面の着色、脱灰のみですので基本的には削る必要はありません。フッ素塗布によって再石灰化させる処置で対応します。前歯などで茶色く着色がつき見た目が気になる場合、希望があれば薄く削って歯と同じ色の詰め物をすることもあります。
治療方法
適切なブラッシングやフッ素塗布により、歯の再石灰化を促すことで治癒します。
C1エナメル質に小さな穴が空いた虫歯
症状
エナメル質がさらに溶かされ、小さな穴が空いた状態です。歯の表面は黒ずんで見えます。この時点でのお痛みはほとんどありませんので気づかない方がほとんどです。虫歯がこのエナメル質を突破してしまうと下の層の柔らかい象牙質へと一気に進行してしまいます。この時点での治療が望ましいでしょう。
治療方法
虫歯の部分を最小限に削り、白い歯科用プラスチック(レンジ)などを詰め、表面をなめらかに整えます。
C2歯の内部(象牙質)まで進行した虫歯
症状
虫歯がエナメル質の内側にある象牙質まで達している状態です。虫歯の部分は黒く見えます。しみる・痛むなどの自覚症状が現れることもありますが、ほとんどの方に症状がありません。この段階から進行が早くなるため早期の治療が重要になります。
治療方法
虫歯の部分を削り取り、詰め物で補います。
虫歯が広範囲な場合は、型を取って作製するインレー(詰め物)や被せ物によって歯の機能を回復します。
C3神経まで進行した虫歯
症状
虫歯が歯の内部にある神経(歯髄)まで進行した状態です。冷たいものや、熱いものでしみたり、何もしていなくても激しい痛みが生じる場合があります。
治療方法
炎症が起きている神経を取り除き、神経が入っていた管(根管)を消毒する根管治療を行います。根管治療後は土台を立てて、全体を補強する被せ物(クラウン)を被せます。
被せ物や土台には様々な種類があります。
C4歯根まで進行した虫歯
症状
歯根の部分まで虫歯菌が侵入し、歯の大部分は虫歯で崩壊してしまい根っこのみ残った状態です。この段階では痛みを感じる神経自体が壊死しているため痛みを感じません。この状態で放置するとやがて根の先で細菌感染を起こし、膿が根の先にできることもあります。
治療方法
ほとんどのケースで抜歯が必要となります。抜歯後は、ブリッジや入れ歯、インプラントなどで歯の機能回復を図ります。
抜歯(歯の喪失)後の治療方法
ブリッジ(連続した被せ物)
ブリッジは、失ってしまった部分の歯を補うために、その両隣の歯を土台にして、連続した被せ物を装着する治療です。ご自分の歯と同じように噛むことができますが、ブリッジを固定するため両隣の歯を削る必要があります。このブリッジには、保険適用の金属製のものや適用外のセラミック製など、様々なものがあります。
入れ歯
比較的短期間での作製が可能ですが、硬い食べものや、粘り気のある食べ物では、しっかり噛むことができず違和感が生じることがあります。慣れるまでの時間が必要です。
インプラント
ご自分の歯と同じように噛むことができます。また異物感も少ない為、抜いた部位の治療方法として最良の治療とされています。